大日本報徳社 社長あいさつ

 

生涯学習のまち掛川から、歴史と文化、報徳を語る「報徳社プラザ」を

(公益社団法人)大日本報徳社長 榛村純一

 報徳運動は、明治維新前後の日本の近代化黎明期に、二宮尊徳(1787~1856)の唱えた報徳思想の普及を目指し、「道徳」と「経済」の調和を説き、困窮する農民や農村の救済をはかる手法・思想として、全国に広まりました。
 「報徳の教え」は、二宮尊徳がその生涯の生活と実践を通じて、人間として社会生活を行うための考え方と、その行動の基本となるものを、そのままひな型として後世に伝えたものです。その体系的理念は、報徳の四綱領「至誠・勤労・分度・推譲」であらわされています。特に、分度の教えは、人間と自然、人間と歴史、人間同士の関係等をよくはかること、そして、社会に貢献することです。その教えを普及している全国の本社が「大日本報徳社」です。
 大日本報徳社は、この度、約20年をかけて、明治期を中心とした貴重な六建造物(大講堂・仰徳学寮・仰徳記念館・冀北学舎・正門・報徳図書館)を修復し、重要文化財・県文化財の指定を受け、4千㎡の敷地もきれいに整備し、厳かな清浄空間となりました。約7億3千万円の修復費は、県・市の補助のほか単位報徳社や社員の皆様の推譲により完工しました。大日本報徳社では、報徳の教えを人づくりやまちづくりに生かし、また、人が豊かに暮らしていくための生き方の見直しのきっかけとし、こころ豊かに人が生きるヒントとなるよう、報徳の教えが大事なことを伝えていきます。
 これからは、地方都市にも横丁の文化ではなく、プラザ(広場)の文化を演出する必要がありますので、生涯学習のまち掛川から、報徳と二宮金次郎を語る報徳社プラザを育てていきたいと思います。
 どうぞ、ご家族やお友達等でお出かけいただければ幸いです。寄るとさわると集まって話に花が咲きますよう、皆様のお越しをお待ちしています。